庄内とは

山形県の日本海に面する庄内地域は、四方を山と海に囲まれたひとつのアイランド。山形県の母なる川・最上川が海に注ぎ、北に出羽富士と称される鳥海山、東 に山岳修験の聖地・出羽三山、南にブナ原生林の地・朝日連峰、そしてその三方の山々に抱かれるように日本有数の穀倉地・庄内平野が広がる、自然豊かな地域 です。
古くは出羽国として栄え、その後、出羽三山を代表する山岳信仰や、質実剛健な城下町としての歴史、そして自由闊達な湊町の文化などが共に育まれ、共存して きました。だからこそ他にはないアイデンティティも生み出され、日本が本来持っているうつくしさやなつかしさ、日本の原風景と心のふるさとのような風土が 残されています。

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この地を訪ねるとき、私たちが失いかけているものや、本当の豊かさというものを、見つけられるかもしれません。

【四季彩景】四季折々に美しい姿を描く、日本の原風景

庄内には、海、山、川、平野と、自然を織り成す美しい要素が多彩にちりばめられています。
特に海洋性の気候に恵まれたこの地域の魅力は、四季折々の鮮やかなメリハリにあります。
芽吹きの春はよろこびの季節。雛の優しい微笑み、里の桜が目に鮮やかに映り、山の新緑が人々の心を和ませます。
高山植物が咲き誇る夏は、観光のハイシ-ズン。山では夏山登山やトレッキング、白砂青松の続く海岸ではマリンスポーツや釣りを楽しむ人々でにぎわいます。
稲穂の黄金の波が広がる秋は豊穣の時。食の都庄内を満喫できる季節です。
冬は山間部を除いて比較的雪は少なく、海岸では沖からの強い風が生み出す「波の花」が、平野では白鳥の飛来がみられます。

【歴史文化】城下町と湊町、出羽三山の信仰の地として

庄内の歴史は約1300年前の山形・秋田にまたがる出羽国府の誕生に始まり、江戸時代には庄内藩14万石の城下町・鶴岡と、北前船交易で栄えた湊町・酒田という異なる文化を持つ二都を中心に発展してきました。
旧藩校致道館、国指定史跡「松ヶ岡開墾場」など歴史的建造物が点在する鶴岡は、庄内出身の作家・藤沢周平が描く海坂藩のモデルの地として近年脚光を浴びています。
酒田には旧本間家本邸、鐙屋、今も現役の庄内米の米蔵「山居倉庫」など、湊町の繁栄を伝える史跡が数多く残ります。
1400年の開山以来独自の宗教文化を展開する出羽三山は、国宝「五重塔」をはじめとする美しい大自然と文化財の宝庫。自然崇拝と篤い信仰、心の癒しに魅せられて多くの人々が訪れます。
ほかにも、庄内には500年の歴史を持つ「黒川能」をはじめ、「黒森歌舞伎」など何世代にもわたり受け継がれてきた民俗芸能も数多く、文化を育む人々の豊かな精神性を表しています。

【食の宝庫】豊かな自然が生み出す、食の理想郷

海と山に囲まれるように豊かな平野が広がる庄内。
冬に積もった雪が春には沢水となって田畑を潤し、おいしい米「庄内米」を育んできました。
庄内は四季が明瞭で一年を通じて気温差が大きく、それぞれの季節ごとに多彩な作物が育ちます。鶴岡のだだちゃ豆や庄内柿、温海カブ、酒田の庄内砂丘メロンや刈屋梨などは里の幸として知られています。月山竹に代表される山菜やきのこなど、山の幸も豊富です。
また日本海沖には暖流と寒流の潮目があり、豊かな海の恵みの地域となっています。夏の口細カレイやイカ、天然の岩ガキは絶品です。
冬の日本海で獲れる脂ののった寒鱈をまるごと使った寒鱈汁は、庄内の代表的郷土料理で、鍋をテーマとしたイベントも毎年開催され、冬の風物詩となっています。


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Cradle[クレードル]出羽庄内地域デザイン

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